音楽制作用パソコンのスペック目安
DAWでの録音・打ち込み・ミックスといった音楽制作は、CPUとメモリが効く用途です。トラック数が増えたり、大型の音源(ソフト音源)を使ったりするほど、必要なスペックも上がります。
音楽制作ならではのポイントが2つあります。ひとつは、遅延の少ない録音のための「オーディオインターフェース」。もうひとつは、ファンの音が録音に入りにくい静かなPCが好ましいことです。
このページでは、入門から本格制作まで、必要なPCの目安と注意点をまとめました。
作業レベル別の推奨スペック
やりたい作業のレベルによって必要なPCは変わります。近いものの「推奨」を目安にしてください。
| 作業レベル | CPU例 | GPU例 | メモリ | デスク一式の概算 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 入門(録音・打ち込み) | Core i5-13400 | 内蔵GPUで可 | 16GB | 約12.5万円 | 詳しく見る ↓ |
| 本格(多トラック・大型音源) | Ryzen 7 7700 | 内蔵GPUで可 | 32GB | 約18万円 | 診断で見る → |
この用途で効くパーツ
音楽制作で特に効くパーツを、効く順に並べました。
- CPU
- メモリ
- グラフィックボード(GPU)
CPUとメモリ。低遅延にはオーディオIF。
「入門(録音・打ち込み)」の必要スペック(最低限・推奨・余裕)
当サイトの診断エンジンによる目安です(デスクトップの場合)。パーツ例は「この線以上」の代表例です。
| 最低 | 推奨 | 余裕 | |
|---|---|---|---|
| CPU例 | Ryzen 5 5500GT | Core i5-13400 | Core i5-14400 |
| GPU例 | 内蔵GPUで可 | 内蔵GPUで可 | 内蔵GPUで可 |
| メモリ | 16GB | 16GB | 32GB |
| ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB | SSD 1TB |
| 推奨電源 | — | — | — |
| 一式の概算 | 約11万円 | 約12.5万円 | 約15.6万円 |
| 体感の目安 | 録音や打ち込みを始められます。 | 快適に録音・打ち込みできます。 | トラックが増えても余裕です。 |
別の作業レベルの詳しい目安は、診断ページで選び直して確認できます。
買う前に気をつけること
メモリは後から増やせる機種だと安心です。空きスロットと最大容量を確認しましょう。
特にノートは、メモリが基板直付けで増設できない機種があります。
メモリとSSDが高騰中です(2026年時点)。増設できる構成なら、最初は控えめにして後から足すのも手です。
AIサーバー需要と円安で価格が上がっています。ただしノートなど増設できない機種は、最初から必要な容量を積みましょう。
録音やモニターをするなら、オーディオインターフェース(PCとマイク・楽器・スピーカーをつなぐ機器)を用意しましょう。PC内蔵の音声端子では遅延や音質が足りないことが多いです。
内蔵の音声機能は音を出すまでの遅れ(レイテンシ)が大きく、演奏の録音や重ねが難しくなります。専用のオーディオインターフェースなら低遅延で、マイクや楽器も高音質でつなげます。
「水冷=高級で安心」とは限りません。クーラーはCPUの発熱に合わせて選びましょう。
ふつうの用途や中位までのCPUなら付属クーラーや良い空冷で十分です。簡易水冷はポンプ寿命や取り付け制約もあるので、長時間フルに回す高性能CPUのときに検討すれば十分です。
注意点の一覧と「そろえるものリスト」の全体は診断結果で確認できます。
ノートで考えるなら
ノートでもデスクでも始められます。持ち運ぶならノートが便利です。
ノートの目安(「入門(録音・打ち込み)」の推奨ライン): CPU例 Core i7-1370P/メモリ 16GB/完成品の価格帯 約9〜18万円。 詳しくはノートで診断 →
本体と一緒に考えたいもの
オーディオインターフェース
録音やモニターを低遅延・高音質で行うためのオーディオインターフェース。マイクや楽器をつないで、遅れの少ない音でやり取りできます。
よくある質問
Q. 音楽制作に必要なPCのスペックはどれくらいですか?
A. CPUとメモリが中心です。録音や打ち込みが中心の入門なら中位クラスで足りますが、多くのトラックや大型の音源を重ねる本格制作では、CPUとメモリの余裕が効きます。
Q. オーディオインターフェースは必要ですか?
A. 本格的に録音するならほぼ必須です。PC標準の入出力は遅延(音の遅れ)が大きく、演奏の録音に向きません。オーディオインターフェースを使うと遅延が小さくなり、音質も安定します。
Q. 静かなPCがよいと言われるのはなぜですか?
A. マイクで録音するとき、PCのファンの音が一緒に入ってしまうことがあるためです。静音性に配慮したPCや、冷却に余裕のある構成を選ぶと、録音環境が良くなります。
Q. 多くのトラックや大型音源を使うと何が必要になりますか?
A. CPUとメモリ、そしてストレージの容量です。大型の音源はデータが大きく、読み込みも多いため、余裕のあるメモリと大きめのSSDがあると快適に制作できます。
他の用途のスペック目安を見る → ・ パーツの選び方ガイド → ・ この用途のBTOパソコンを比較マップで見る →
パーツ例・価格は PassMark 等の公開ベンチマークと実売価格帯を参考にした目安です(データ更新: 2026-07)。購入時は必ず販売サイトで最新の仕様・価格をご確認ください。